SEと全く関係ない職種で独立した話

お久しぶりです。ちなつです。
この記事はだらだらやる Advent Calendar 2022 - Adventar24日目の記事です。

adventar.org

funのアドベントカレンダーなんですかね、知ってる人がちょこちょこいたのでクリスマスイブに滑り込んでしまいました。

昨日は十六さんの投稿でした。私もボイスチェンジャーを使ってバ美肉VTuberになろうか考えたことがあります。

あまり公にはしていませんでしたが、2021年に会社を辞めて独立しました。
あまりにも変な時間にツイートしたり昼間に出かけたりしているので、ニートと思われていても無理はないです。
今は有名(?)実況者や教育系YouTubeの動画編集をやったり、某メディアのライターをやったり、ディレクターをやったり色々してます。
独立までの経緯や、独立してみた感想を書いていけたらと思います。
※これから書く内容は私の働き方(請負契約)の話です。委任契約は知らないよ。

SEを辞めた話

私は大学を出てから5年間、某企業でSEとして働いていました。
上流から下流まで、色々やらせてもらいました。どっちも大変だった。

多くの社会人が思っているように、私も例に漏れず仕事が億劫で面倒で退屈でした。
それでも働かねば生きていけないので、「このまま定年まで嫌々働くのかな…」と思いながら、それなりに働いていました。

ところが、とある年を境に人事面の不安を感じ始めます。
このままだとボロ雑巾のように働かされそう、今辞めないと辞めれなくなりそうと思い、退職を決意しました。
実際、退職宣言をしてから辞めるまで半年かかりました(しかも退職時期の調整を打診された)。あの時辞めといて良かった〜。

独立の経緯

心身の不調もあり、退職してから半年は傷病手当金を貰いながらゆっくりしていました。
傷病手当金が貰えなくても雇用保険がありますね。私は家族の反対があって雇用保険は貰ってません。なんでやねん。

何もしていない期間はひたすらYouTubeを見てました。バラエティものはあんまり見ませんが、侮れない面白コンテンツが大量にあるので沼です。
これだけYouTubeばっかり見てるなら、動画編集すればいいじゃんと思ったのがキッカケで、パソコンを買って動画編集の勉強を始めました。
動画編集のレクチャーはYouTubeに転がっています。
2日ほどで基礎的な操作は覚えて3日くらいでポートフォリオを作り、10日くらい経った頃には営業しに行ってました。
結果大当たりで、好きなジャンルの動画を担当すれば半分遊び感覚で稼げるので、ゲラゲラ笑いながら編集していることもありました。

ただ、単価はピンキリなので気をつけましょうという感じ。
企業相手だと高単価なので美味しい。
あと編集を担当してから登録者数が数万人伸びたクライアントがあり、その分の収益を還元してくれています。神。

YouTubeが急に消滅しても困らないように、色んなところに手を伸ばしている感じです。

よくSEとして独立しなかったのか?という質問が来ますが、絶対に嫌です。
私が携わっていた分野はニッチで需要がないし、単純にSEはやりたくないからです。
もうバグなんて見たくね〜〜。

独立してみた感想

私の場合はめちゃくちゃ向いていました。
まず時間ではなく仕事量に対して報酬が支払われるのが神。
会社員時代は絶対定時に帰るマンだったので高速で仕事を捌いてたのですが、ちんたらやって残業代貰った方が稼げるシステムにはモヤってました。
絶対私の方が働いてるのに稼いでないやん。うんち。

今はさっさと仕事を終わらせ、寝るなりゲームするなり好き勝手やってます。
リモートなら会社員でも同じようにできるかもしれないですが。でも黙ってても仕事積まれるしな〜〜。なんやかんやサボる勇気ないしな〜〜〜。

もう一つ、仕事を受注してから気づいたメリットがあります。
大体みんないい人。
たまーーに合わない人と巡り会いますが、いざとなったら仕事を断るというジョーカーを切ることができるので、長期的なストレスにはなりません。
今まで1回だけ使った。
仕事と人を選べるのは大きいです。

最大のメリットはコアタイムがないことですね。
超絶夜型人間の私は会社員時代、どうしても眠れずに3時4時就寝して昼間はレッドブルで凌ぐ生活をしていました。
なぜこの世は朝型人間中心に回っているのでしょう。
夜更しは怠惰ではなく個性だと声を大にして言いたい。遺伝子レベルの問題らしいので。
独立してからは自分のリズムで仕事ができるようになりました。
お陰で仕事中に眠気が来ることもないし、無理にカフェインを摂取する必要もないから多分身体にもいい。
ポケモンも発売日に開店凸したし、ワールドカップも見放題。最高!

正直、私は大学生くらいの頃から「自分が楽しんでできる仕事などない」と思い込んでいました。
それは会社に属して働くという形式を前提としていたからかもしれません。今は結構楽しくやっています。
もう会社員には戻れません。切羽詰まったら戻るけど。

独立に向いている人・向いていない人

フリーランス仲間に会うと、「みんな独立すればいいのにね〜」と言う人もいますが、私は向き不向きがかなりあると考えています。

今までメリットを多く書いてきましたが、デメリットも多々あります。
一番大きいのは自分がすべての責任を背負うこと。上司や会社が尻を拭いてくれることはありません。ミスったら全部自分の責任ですし、困ったら自分の力で解決しなければなりません。

そして自分で営業する必要があります。
採用されなかったら金は一銭も入ってこないし、能力不足だったら途中で契約を切られることもあります。
能力不足でなくとも、クライアントの軍資金が尽きて事業から撤退することもあります。そうなるとまた営業。

それとは反対に、仕事がありすぎて寝る暇がないこともあります。
ただ、SE時代と違って時間をかければ終わる仕事ばかりなので気持ち的には楽です。
非同期処理とかないので。

最後に、当たり前ですがサボれません。
たまにサボる人もいます。俗に言う「飛ぶ」です。
社会人として有り得ないので、飛ぶくらいなら仕事を受けるな。

他にも会社に守られていた諸々が無くなるとかがありますが、それは調べたら出てくるので割愛します。

上記に不安を覚えない人は稀かと思いますが、
会社でやけに頼られるとか、時間に対価が払われるのが気に食わないとか、朝型人間のリズムに合わせるのが辛いとか、そういう人は向いているかもしれません。
いきなり本業にするのは勇気が要ると思うので、まずは副業から始めてみてはいかがでしょう。意外と副業してる人多いよね。

さいごに

「あんたは石橋を叩いて渡らない人間だよね」と言われていた私が、まさか木造橋を叩かずに暴走しながら渡ることになるとは思っていませんでした。
人生何があるかわからない。

ここまで偉そうなこと書きましたが、誰かの目に留まって未来の選択肢の一助になればいいなと思っています。
私は全然優秀ではないし複雑系出身です。FUNの人はみんな優秀なので出来ると思います。

事業に失敗して会社員出戻りにならないように、来年はもう少し地に足付けて地盤を固めていこうと思います。

ということでラストのえじょにバトンタッチです。お久しぶりです。